


干物へのこだわり
Particular about dried fish
仕入れは鹿児島市内の中央卸売市場から。
朝4時前、大型トラックを運転し、買い付けに行きます。
長年の経験により培った目利き力で、良いモノだけをチョイス。
自分たちが納得したモノでないと干物にはしません。
なぜならば自分たちが食べたいモノでなければ、皆様には食べて欲しくないから。
魚は主に鹿児島産のモノを中心に。
良いモノであれば県外産も使用しますが、それでも九州産が九割以上。
特に鹿児島は広く海に面した県であり、全国でも有数の好漁場です。
獲れる魚も鯵、鯖といったオーソドックスな魚から、高級魚まで。
市場から買ってきた魚を、まだ新しいうちに干物にします。
しかし、その日に獲れた刺身で食べれる位だと望ましくない、
古くなったものは論外。
状態の見極めが仕上がりに差を生み出します。
これが「素材へのこだわり」です。
開いた魚は塩水にて、一匹一匹、血合いを丁寧に取ります。
これを怠ると生臭くなったり、仕上がる途中で痛んでしまう原因となります。
その後、塩と酒をいれた塩水に漬けます。
素材の味を生かす為、余計な添加物は入れません。
漬ける時間、塩分濃度は何度も試行錯誤して得られた最適なデータをもとに。
さらに魚の種類、状態、季節によって微調整を行います。
1%の塩分濃度の差で、仕上がりに大きな差が出ます。
塩辛いと素材の味がわからなくなる、薄すぎると味気がなく日持ちもしない。
言わば干物はとてもデリケートな存在です。
その後、熟成乾燥庫にて乾燥を行います。
通常の作成方法とは異なる温風を当てることで、素材の熟成が行われます。
塩分濃度と同じように、乾燥時間、最適温度も何度も試行錯誤して得られたデータをもとに。
乾燥、熟成、脱臭を同時に行うことで、当店のこだわりの干物が出来上がります。
これが「作り方へのこだわり」です。
最後に真空包装し、急速冷凍を行います。
それにより、出来立ての味わいを残したまま、皆様の食卓にお届けすることができます。

